[作る前に・・・・]

石鹸を作るにはオイルと苛性ソーダという劇薬が必要です。
苛性ソーダというのは「水酸化ナトリウム(NAOH)」とも言います。
苛性ソーダはアルカリで、水分と合わさると急激に温度が上がりとても危険です。
取り扱いには十分注意をしてください。

薬局で買うことが出来ますが、劇薬ですので購入時には住所・氏名を書く上、印鑑が必要になります。
どこの薬局にも置いてあるというものではないので、まずは電話で問い合わせてからのほうが無難かもしれません。


<苛性ソーダ・石鹸つくりの注意点>

●絶対に素手では扱わないこと。
 ビニール手袋をして、必ずステンレスやガラスで出来たスプーンなどを使ってください。
 (アルミ製品は腐食させますので、絶対に使わないで!)
●もし手や肌についてしまったら、素早く冷水で洗ってください。
 そうならないように、石鹸を作るときは長袖の衣服を着てビニール手袋して作りましょう。
 服が汚れないようにエプロンも忘れずに・・・
●目に入ると失明をする危険性もありますので、眼鏡・ゴーグルなどをして作りましょう。
●空気中の水分をも吸収して発熱しますので、取り扱うときは素早く。
 (でも焦ってこぼしたりしない様に・・・・)
●誤って苛性ソーダ水・石鹸生地をこぼしてしまうことを考えて、
 テーブルの上、床などには新聞紙を敷いておきましょう。
●苛性ソーダは水分と合わせると蒸気が出ます。喉・気管に刺激を感じます。
 マスクなどをして、出来るだけ吸い込まないようにしましょう。
 換気扇を回し、その下で溶かす、窓を開けるなどの注意も必要です。
●苛性ソーダを溶かす時は耐熱容器で。(かなり高温になりますので、容器が溶けてしまわないように)
●蓋はしっかり閉め、ペットやお子ちゃまが間違って口に入れたりしないよう、
 手の届かないところに保管してください。
●出来上がった石鹸の生地はアルカリ性です。素手で扱ったりしないで、必ずゴム手袋をしてください。
 石鹸をカットする時も同様です。
 作っている間に手などについてしまった場合は、素早く冷水で洗い流しましょう。
●使った容器や道具などは、できるだけ新聞紙やキッチンペーパーなどで
 石鹸生地をふき取ってから洗いましょう。
 生地は油からできています。
 そのまま生地を流しに流してしまうようなことは避けてください。
 ふき取った新聞紙は人の手に触れることの無いように、
 ビニールを2重くらいにしてから捨ててください。

劇薬を扱う・・・・ここで手作り石鹸を断念してしまう方が多いようです。
怖いことをたくさん書きましたが、苛性ソーダの特性を理解して落ち着いて作業をすれば大丈夫です。
次は材料をそろえましょう!